GOGOモンスターの話
「GOGOモンスター」は、ブックデザインとか装幀のことを調べ始めて初期のころに知った作品で、いわずもがな、コズフィッシュ祖父江慎さんの作品。
表1からもう漫画始まってる!
見返しからもう漫画。しかも遊び紙6頁も使って漫画漫画漫画。
お話は「春」「夏」「秋」「冬」「春」と進んでいく。
見返しと遊び紙の分は、お話が始まる前のプロローグ。
(しかも、ノンブルが「-8」から始まって遊び紙の最後のページは「-1」。扉が「0」、かな。このへんも芸が細かい。)
とにかく凝ってるデザインで、花布が天と地で色が違うのだ…。
しかも小口にこんなべったり印刷してるのなんて見たことなくて、当時はびっくりしたなあ。
↓これが天の花布。
↓こっちが地の花布。
2000年に発売されて、2.3年前に電子書籍化されているみたいだけど、この読書体験を電子版でするなんてかなりもったいない気がする。
電子書籍も進化しまくって紙みたいな質感で読めたりするけど、
残りのページがこのくらいでだから…この先の展開はどう収集をつけるんだろう?とか
重さや厚みで感じることも多いんじゃないかな。
450ページで正直、ものとしては重いけどそれがグッドポイントだと思う。
言うまでもないですが中身もすごく面白くて、松本大洋さんの作品の中でも一番好きだなあ。